転職で迷うのは「業界研究」が足りないサイン
- 「今の仕事に成長性を感じない」
- 「年収を上げたいけれど、どの業界がいいかわからない」
- 「未経験でも挑戦できる道はある?」
こんなモヤモヤを抱える人は多いですが、解決策はシンプル。
“市場データ × 自分の強み” を照らし合わせながら、業界を比較・整理することです。
中堅どころの 20〜40 代がいま抱えやすい悩み
▸ 今の業界が伸びない気がする
▸ 年収を上げたいが、未経験で入れる業種を知らない
▸ 自分の強みが活きる“隣のフィールド”を知りたい
そこで本稿では 主要 12 業種 を、
- 市場規模・成長率
- 平均年収 / 上位年収レンジ
- 離職率(定着率)
- 求められるスキル/向く人物像
- 未経験から入る鉄板ルート
- 3 ステップのキャリアパス
これらを表で完全比較します。
IT・テック
近年、DXの加速とAIやクラウド、セキュリティ分野への企業投資拡大により、IT・テック業界の求人は爆発的に増加しています。厚労省のデータによれば、2030年までに約79万人のIT人材が全国で不足するとされ、これはまさしく“売り手市場”そのものです。
年収・キャリア構造
日本国内のITエンジニア平均年収は約576万円。首都圏に限ると昇給幅の大きい開発案件に携わる機会が多く、平均年収は600万円前後まで上がります。さらに、AIやデータサイエンス、クラウドアーキテクトといったポジションでは、上位層の報酬が800万円~1,200万円以上にも達するケースが散見されています。
離職率は一般企業より高く、若年層では約12%~18%が業界を離れる一方、ステップアップ目的やフリーランス転向による流動性も活発です。そのため、離職後でも次の就職先が見つかりやすく、転職市場での“防御力”も高いのが特徴です。
必要スキルと伸びしろ
ITにおける最低限のスキルとしては、PythonやJavaScript、Javaなどの言語知識とAWS・Azureなどのクラウド環境経験が求められます。特にAWSやGCPの同時取得は、転職市場での“スクリーニング通過率”を飛躍的に向上させます。また、単なるプログラミング能力だけでなく、複数人での開発を円滑に進めるチーム開発経験やPM力も評価される要素です。
未経験からこの業界を目指す際は、プログラミング専門学校の受講+成果物(ポートフォリオ)製作は鉄板ルート。GitHubに自分が作成したアプリやサイトを公開することで、「コードが読める人」として評価され、SESや自社開発企業の門が開きやすくなります。
キャリア構造と視座
キャリアパスは「ジュニアエンジニア(年収500万円前後)」→「プロジェクトリード/PM(600~800万円)」→「アーキテクト/CTO候補(1,000万円以上)」といったロードマップが一般的。中には現場での役割よりも「新技術習得/プロダクト理解」を優先し、早めにアーキテクトへのステップを切る強者もいます。そのため、年収と役割の上昇ペースも他業種より速く、20〜30代で年収700万円超えも珍しくありません。
軸 | データ/ポイント | ソース |
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市場規模・将来性 | 55 兆円/年、DX 人材 2030 年に 79 万人不足 | career.nikkei.com |
平均年収 | 576 万円(18 職種平均) | career.nikkei.com |
上位年収レンジ | AI・IT コンサル 800〜1,200 万円 | prtimes.jp |
離職率 | 12〜18 %(若手が流動) | eng-connect.jp |
必須スキル | Python/AWS/チーム開発・PM 思考 | |
未経験ルート | スクール+ポートフォリオ→自社開発 or SES | |
キャリアパス | Junior(〜600 万)→SE/PM(〜800 万)→CTO/Architect(1,000 万+) |
深掘りポイント
- “コードが書ける広報” “SQL が読める経理”など 掛け合わせ人材 が年収を大きく伸ばす
- 20 代なら GitHub+ブログ+Qiita 記事 3 本 を揃えると書類通過率が跳ね上がる
Webマーケティング/デジタルマーケ
Webマーケティング領域は、ネット広告がテレビ広告を抜いて最大市場となり、EC市場やSNS広告、動画広告が成長を牽引しています。現在市場規模は約3兆円と推定されており、今後も年7%前後の伸びが見込まれます。
年収・ステージ別レンジ
平均年収は580万円程度。東京採用枠では600万円前後が標準ラインです。マネージャー層では1,000万円を超える企業も多く、年収アップの期待も大きな領域です。離職率は若手中心に30%に達しており、業務負荷や自身の成長が実感できなかった人が流れやすい構造ですが、一旦実績を積めば引く手あまたとなります。
必要スキルと魅力
最前線では「GA4やLooker Studioでのデータ可視化スキル」「SEO/広告運用のPDCA設計」「SNSキャンペーン企画立案」が.valueされます。ブログやSNSでの自社発信経験や分析経歴があれば転職時の評価が高まりやすく、成果をポートフォリオ化すれば書類選考通過率が飛躍的にUPします。
未経験者向けルート
ブログやSNSでコツコツ発信を続ける個人のアカウント運営経験が、企業にとっては「実際の施策経験」として重宝されます。そこで実績を積み、代理店や広告媒体社へ応募し経験を得た後、事業会社のインハウス枠を狙う“王道キャリア”を歩む人が増えています。
キャリア構成としては「運用オペレーション」→「広告運用/グロースマーケター」→「マーケティングディレクター/事業責任者」と進み、1,000万円プレイヤーになる道筋も描きやすいのが魅力です。
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軸 | データ/ポイント | ソース |
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市場規模 | ネット広告 3 兆円(TV を逆転) | |
平均年収 | 580 万円 | wacul.co.jp |
上位年収 | マーケ Mgr 1,000 万円超 | jac-recruitment.jp |
離職率 | 30 %(代理店・ベンチャー多め) | publickey1.jp |
必須スキル | GA4/SEO/SNS 広告/コピー | |
未経験ルート | 自ブログ・SNS 実績→制作会社 or 広告代理店 | |
キャリアパス | オペレータ→運用者→グロースマーケ(+事業責任者) |
深掘りポイント
- GA4+Looker で KPI 可視化できると“即戦力”評価
医療・ヘルスケア
今後日本で最も必要性が高まる業種の一つが「医療・ヘルスケア」です。医療費は年間約44兆円と、膨れ上がり続けており、在宅医療・遠隔診療・医療IT(予約管理・画像診断AI)など新規領域も急増しています。
平均年収と現場のリアル
正看護師の平均年収は約489万円で、都市部や大学病院では540万円前後まで高くなる傾向。また、臨床開発モニター(CRA)などは年収700〜900万円クラスもあり、医療系IT分野ではさらなる伸び余地があります。ただし、現場の離職率は看護師で年13%、また医療事務でも18%と高く、離職予防・人材確保が社会課題とされています。
必要スキルと人物像
看護師や薬剤師などの国家資格保持者はもちろん需要が高く、「専門知識」「コミュニケーション」「メンタル耐性」が重視されます。医療DX領域では「ITリテラシー」「院内調整力」「プロジェクトマネジメント」スキルを持つ人材が求められており、医療事務や診療情報管理士からこの分野に進むケースも増えています。
未経験者の転職ルート
国家資格なしでも医療事務のエントリーポジションからキャリアスタート可能。そこから 診療情報管理士や医療クラーク資格 を取得しながら、医療IT企業や製薬会社、CRAなど専門性の高い職種に移行するコースが現実的です。
キャリアパス例では「医療事務 → 調整担当 → 医療DXプロジェクト担当 → 医療DXコンサルタント」へ進み、年収600万円超〜800万円クラスへ成長可能です。
軸 | データ/ポイント | ソース |
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市場規模 | 医療費 44 兆円/年 | |
平均年収 | 看護師 489 万円 | kango.mynavi.jp |
上位年収 | 臨床開発(CRA) 700〜900 万円 | |
離職率 | 看護師 13 %(3 年未満 20%超) | 公的統計 |
必須スキル | 国家資格/医療 DX 基礎 IT | |
未経験ルート | 医療事務→診療情報管理→IT 化推進 | |
キャリアパス | 現場→管理職→医療 DX コンサル |
金融・FinTech
市場背景と成長性
金融業界は伝統的な銀行・証券から、近年はスマホバンキングやデジタル証券、クラウドファンディングといったFinTech分野の拡大が止まりません。世界ではFinTechへの投資額は年間1.4兆円を超え、日本国内でも年25%以上の増加率で企業が参入し続けています。
年収・離職率
銀行員の平均年収は約620万円。一方FinTech企業の平均年収は平均して700万円程度と高めです。ブロックチェーンやWeb3領域で活躍するIT系人材は1,000万円を超えることもあります。離職率は銀行が6%程度と安定しているのに対し、FinTech業界は若手中心に18〜22%と高めの傾向があります。
必要スキル・向く人物像
金融側は「商品性理解力」「リスク評価」「法務知識」など硬派なスキルが求められます。FinTechに進む場合には、そこに「SQL/Pythonなどのプログラミング力」や、UI/UX設計、API設計などIT知識が掛け合わさるのが強みです。インターン経験やオンラインコースで実務スキルを習得する人も。
未経験からのルート
- 銀行営業 → FinTech企業CS/PMO:営業で顧客対応力を身につけた後、商品設計や管理業務へ。
- IT寄りから金融志望へ:プログラミングスクール卒+ブロックチェーン開発経験で転職成功事例多数。
キャリアパス
① リテール営業 or IT担当 → ② FinTech PL/プロダクト開発 → ③ CPO/COOクラス(年収1,200万円以上)へ
ポイント
金融と社会基盤に直結しながら、ITの可能性を斬り開くFinTechは「安心」「挑戦」「報酬」のバランスを取りやすい業界です。学習の壁が高く見えるかもしれませんが、実務+学習+副業でスキルを補完すれば、未経験でも道は開かれます。
軸 | データ/ポイント | ソース |
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市場規模 | フィンテック投資 1.4 兆円/世界 | (geekly.co.jp) |
平均年収 | 銀行員 620 万円、FinTech 700 万円 | |
上位年収 | ブロックチェーン開発 1,000 万円+ | |
離職率 | 6%(銀行)/18%(FinTech) | |
必須スキル | 金融法規+SQL/Python | |
未経験ルート | 銀行営業→FinTech CX/PMO | |
キャリアパス | アナリスト→PdM→CPO(1,200 万〜) |
製造・ものづくりDX
背景と市場動向
かつて「日本の心」とも評価された製造業ですが、現在は世界的にスマートファクトリー化・IoT化が進み、日本企業も2025年に向けてIoT人材の積極的採用を続けています。産業IoT市場は年率10%以上で成長中。
年収・離職率
製造系エンジニアや品質管理職の平均年収は約500万円。離職率は8〜12%程度で、一定数の入れ替えがありますが、熟練した人材は重宝されます。
必要スキル
PLCやセンサーによるライン制御知識、CAD設計能力に加え、データ分析(PythonやR)といったDXの力が求められます。
未経験からのルート
- 設備保全 → IoT化PJ → DX推進職:現場理解がある人材はリーダー候補に。
- CADオペレーター → 3Dプリンター活用設計:メタルプリンタや試作品製作の仕事も増加中。
キャリアパス
ライン担当 → 現場DX推進リーダー → スマート工場設計ディレクター(年収800万円以上)
ポイント
製造業は安定性と実務密着が強み。そこにDXを重ねることで「技術の進化を担う人材」になれる環境が新たに生まれています。工場系で未経験スタート → IT寄りへの転身は静かなブームです。
指標 | データ | ソース |
---|---|---|
GDP 比 | 20 %弱 | |
平均年収 | 製造エンジニア 501 万円 | (eng-connect.jp) |
離職率 | 8〜12 % | |
スキル | IoT/PLC/CAD/Python | |
未経験ルート | 設備保全→DX 推進 | |
キャリアパス | 現場→データ活用 PM→工場 DX ディレクター |
物流・ECフルフィルメント
成長の背景
eコマースの拡大に伴い、最終配送(ラストワンマイル)や倉庫の統合・自動化など物流インフラの整備が急がれています。EC市場は年率7〜10%で拡大中。
年収・離職率
物流企画や倉庫管理者の平均年収は約435万円。一方、ドライバー職は平均400万円前後ですが離職率は25%と高めです。倉庫内でも安定を求めた人材ニーズが高まっています。
必要スキル
WMS(倉庫管理システム)や配送最適化アルゴリズム、Excel VBAなどの運用スキルが求められます。
未経験からのルート
- 配送 → 拠点責任者 → EC物流企画:現場運用経験が評価されます。
- 倉庫オペ → システム導入支援 → SCM企画職:データ分析と現場知識を組みわせたキャリアが強み。
キャリアパス
ドライバー→拠点リーダー→物流プランナー→全国配送戦略担当(年収700万円以上)
ポイント
物流業界はイメージ以上にデータ・IT統合が進んでおり、安定性+成長性があります。現場知識を武器にDX対応できる人材の価値が急上昇中です。
指標 | データ | ソース |
---|---|---|
市場規模 | EC 22 兆円 | |
平均年収 | 物流企画 435 万円/月給換算 | (jp.indeed.com) |
離職率 | ドライバー 25 % | |
スキル | WMS/Excel VBA/工程設計 | |
未経験ルート | ドライバー→倉庫管理→物流企画 | |
キャリアパス | 現場 SV→拠点長→サプライチェーンMgr |
環境・再エネ
社会背景
気候変動への対応が世界課題となる中、日本でも太陽光・風力・蓄電池を軸とした再エネ事業が広がっています。再エネ投資額は年間2兆円超、日本政府も2030年までに電源比率36%への引上げを目指します。
年収・離職率
再エネプロジェクト開発者は平均971万円と高水準。離職率は10%程度で、長期PJに従事する人も多く安定しています。
必要スキル
プロジェクトマネジメント、電気主任技術、安全法規、資金調達スキル。加えて自然環境調査や許認可業務の知識も求められます。
未経験からのルート
- 施工管理補助 → プロジェクトML→用地調整/営業立上げ
- 電気技術系からPPA(発電所サプライ契約)営業へ:契約・資金回収ノウハウが強み。
キャリアパス
現場→PJリーダー→開発部門マネージャー→事業開発ディレクター(年収1,000万円+)
ポイント
再エネは社会貢献性が高く、仕事にやりがいを求める人に最適。長期的な視点でPJに携われる点も魅力で、第二のキャリアの選択肢として注目されています。
指標 | データ | ソース |
---|---|---|
投資額 | 2.4 兆円/年 | |
平均年収 | 再エネ開発 971 万円 | (openwork.jp) |
離職率 | 10 %前後 | |
スキル | プロジェクト管理/電気主任技術 | |
未経験ルート | 施工管理補助→PPA営業 | |
キャリアパス | 営業→PJTMgr→事業開発(1,000 万+) |
公共・NPO・教育
現状と伸びしろ
NPO法人は5万を超え、民間と行政の連携、子育て支援、地域づくりなど社会課題対応の場として求人が増加。私立教育機関でも教育×ICTの強化が進んでいます。
年収・離職率
公務員平均年収は約680万円、NPOスタッフは約320万円と差はありますが、社会貢献の満足度は共通。離職率はNPO事業所で平均30%程度と再建率が高く、安定業務につく人は定着しやすい傾向です。
必要スキル
ファンドレイズ(寄付獲得)、プロジェクト運営、広報・行政との連携スキルが求められます。
未経験ルート
- 民間企業から事務局スタッフに転職 → 事業開発担当
- 社会人経験後に公務員試験 or 教育機関の職員へ進む
キャリアパス
担当→プロジェクトマネージャー→ディレクター→事務局長/教育機関の運営責任者に昇進
ポイント
「仕事のやりがい」と「安定性」が両立可能で、第二新卒・異業種経験者でも飛び込みやすい門戸があります。未経験でも地域や教育に情熱があれば採用されるケースが増えています。
指標 | データ |
---|---|
NPO 法人数 | 5 万超 |
平均年収 | 公務員 680 万/NPO 320 万 |
離職率 | NPO 30 % |
スキル | ファンドレイズ/広報/行政連携 |
未経験ルート | 事務局→プロジェクトMgr |
キャリアパス | 担当→ディレクター→事務局長 |
HR(人事・採用・労務)
業界規模と変革点
HRTech市場は1.1兆円規模。採用・労務管理の自動化・分析が進み、タレント分析SaaSや採用のDX化が加速中です。
年収・離職率
採用担当の年収平均は約540万円、人事企画は約700万円。離職率は約15%と比較的安定しています。
必要スキル
採用設計、労務管理制度設計、分析ツール使用(HRIS、ATS)やPythonでのデータ処理も評価要件です。
未経験からのルート
- RPO会社でリクルーティング経験 → 事業会社 HRBP
- 営業→人材紹介 → 人事移転ケースも
キャリアパス
採用・労務担当→HRBP→CHRO(年収1,200万円以上)へ
ポイント
人事は全社と関わるポジションであり、管理職系のキャリアに直結しやすい魅力があります。DX推進やタレントマネジメントの知識があれば市場価値が急上昇します。
指標 | データ | ソース |
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HRTech市場 | 1.1 兆円 | |
平均年収 | 採用 540 万/人事企画 700 万 | (beet-agent.com) |
離職率 | 15 % | |
スキル | 面接設計/制度設計/ATS | |
未経験ルート | RPO→事業会社 HR | |
キャリアパス | 採用担当→HRBP→CHRO(1,200 万〜) |
クリエイティブ・エンタメ
市場の拡大傾向
動画市場は5,000億円規模。コロナ以降、コンテンツ消費が伸び続けており、メタバースやVTuber、ウェビナーなど多様な需要が生まれています。
年収・離職率
映像編集者平均年収は420万円、3DCGエンジニアは600万円前後。離職率は30%と高めですが、案件の蓄積や専門性でポジション安定も可能です。
必要スキル
Premiere Pro/AfterEffects、Blender/Cinema4DなどのCGツール、企画書・構成力。また、マーケ視点やUI感覚も求められます。
未経験ルート
- 制作アシスタント→編集者:現場経験重視
- 自主制作→YouTubeチャンネル運営→企業案件獲得
キャリアパス
編集→チーフディレクター→プロデューサー/スタジオ立ち上げ(年収800万円以上も)
ポイント
自由な表現領域の中でも、技術の組み立て力やプロジェクト推進力を併せ持つ人はオンリーワン。副業動画編集などで実績を積むのも転職に有効です。
指標 | データ |
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動画市場 | 5,000 億円 |
平均年収 | 映像編集 420 万 / 3DCG 600 万 |
離職率 | 30 % |
スキル | Premiere/AfterEffects/企画力 |
未経験ルート | 制作アシ→エディター |
キャリアパス | 編集→ディレクター→プロデューサー |
フリーランス/副業独立
人口・市場
フリーランス人口は1,670万人で、徐々に増加傾向。リモートワークと相性が良く、育児中や副業希望者にも適した働き方です。
平均年収・変動
中央値は約340万円。業界別ではIT・マーケ・デザインなど領域では600〜800万円に届くケースもあります。ただし収入の変動率が50%前後と高く、経済環境に左右されやすいのが現実。
必要スキル
営業力/セルフマネジメント/税務・クラウド会計の知識/案件築きとポートフォリオも必須。
未経験ルート
- クラウドワークス等で小案件→単価UPして業務委託
- 副業から独立し、法人化→複業化
キャリアパス
パラレルワーカー → 専業フリーランス → スタートアップ支援 → 法人化して売却という道も
ポイント
複業・自営業の形が自然になった今、「自分で稼ぐ力」を身につけたい人に最適。リスク分散とスキル蓄積がカギです。
指標 | データ |
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人口 | 1,670 万人 |
平均年収 | 340 万円(中央値) |
仕事変動率 | 50 % |
スキル | 案件交渉/税務/セルフマネジ |
未経験ルート | 副業→エージェント登録 |
キャリアパス | パラレル→法人化→事業売却 など |
地方リモート/海外勤務
市場背景
コロナ以降リモート勤務が常態化し、求人の35%がフルリモート対応。地方移住や海外生活を伴うキャリア選択も増加しています。
年収差・収入安定性
地方勤務の平均年収は都心に比べ約10〜20%減。海外勤務の場合、勤務地手当+現地補助がつくことも多く、スキル次第では支出以上に収入トータルでメリットが出るケースもあります。
離職率
フルリモート率の低下の原因になることもあり、継続率は12%程度。コミュニケーション管理が鍵です。
スキル/生活基盤
自律型のタスクマネジメント能力とオンライン英語力、自己管理が求められます。
未経験ルート
- ITカスタマーサクセス→グローバルCS担当
- 地方自治体公募→UIターンリモート
- 海外ビザ制度+英語IT求人
キャリアパス
Remote IC→Global PM→海外支店立ち上げマネージャー
ポイント
収入を落とさず、生活コストや幸福感を上げる選択肢として魅力的。現地の生活費・税務・医療制度は事前確認が必須です。
指標 | データ |
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フルリモート求人比 | 35 % |
地方年収差 | 都心比 ▲10〜20% |
離職率 | 12 % |
スキル | 自律型タスク管理/オンライン英語 |
未経験ルート | IT カスタマーサクセス |
キャリアパス | リモート IC→グローバル PM→海外拠点立上げ |
まとめ|12業種“まずはどんな業種があるのか確認しよう"
- 市場規模と年収・離職率で事実を見据えて業種を検討しよう
- 自分で塗り替えるスキル・キャリアステップが明確に見える
- キャリアは「継続×行動」によって自分で再設計できるもの
今日からできる3つのアクション
- 興味のある業種を3つ選んで求人15件ずつ保存する
- スキルマップ×年収・雇用形態を対比して自己評価する
- 90日以内に最低1つアクション(スクール、ミートアップ参加、実績投稿)をする